ケーシング(渦巻ポンプ)

製品名ポンプ部品 業界産業機械
寸法200×200×110 材質AC4C-F
精度CT9相当 面粗度Rz100
納期8週間 ロット数3台(総約10台)
課題内容リバースエンジニアリング、安定供給、異材結合

特徴

生産設備の保全を担うお客様から、稼働の要となる消耗部品を今後も安定して確保したい、とのご相談です。対象は、摩耗により定期交換が前提となるアルミ鋳物部品です。

 

この部品を供給していた設備メーカーはすでに廃業し、図面も3Dデータも残っていません。手元にあるのは現物のみ。交換品が尽きれば設備は止まります。必要だったのは一度きりの手配ではなく、継続的に補給できる調達ルートそのものの再建でした。

 

リバースエンジニアリングは現物を起点にしますが、摩耗でやせた寸法をそのまま写しはしません。摩耗の少ない基準部位や相手部品との取り合いから本来の形状を割り出し、新品として機能する寸法に復元した3Dモデルを起こします。未使用の予備品があれば、それも基準に使えます。材質も、成分と硬度から相当するアルミ合金と熱処理の要否を見極めます。図面や材質指定が手元になくても着手できるのが、この進め方の強みです。

 

復元した形状は、鋳肌のまま使う面と加工で仕上げる面を読み分け、加工代・抜き勾配・鋳造収縮を織り込んで素材図面に落とし込みます。砂型鋳造ながら、鋳造公差等級 CT9 相当の寸法精度を狙って方案と木型を作り込みます。木型を一度起こせば、必要な時期に必要な数だけ追加でつくれるため、定期交換が続く消耗部品の補給に向いた工法です。

 

本件では、この進め方で初品から狙いの精度を満たし、量産分の供給まで完了しています。木型を起こしたことで、途絶えていた部品を必要な時に同じ品質で追加供給できる下地が整いました。

 

アルミ鋳物 課題解決センターでは、設備メーカーの廃業や生産終了で調達先を失った補給部品を、現物の採寸・3Dモデル化から鋳造まで一貫して供給再生します。図面が手元になくても、材質が分からなくても対応可能です。まずは現物一つからご相談ください。