歪みが大きく発生する鋳造工程でとして、熱処理工程が挙げられます。溶体後、水冷する際に歪みが発生しますが、熱処理設備への鋳物素材の投入方法も歪みに大きく影響します。
熱処理工程での歪みには応力が大きく関係しますが、製品形状によって応力のかかり方は異なります。そのため、製品形状を考慮し、歪みを最小限に抑えられる向き・方向にて熱処理設備に投入することが重要となります。また、同一素材は同一方向・向きで投入しないと素材の変形がばらつきます。後工程で、歪み抜き作業の工数を削減するためにも素材の一律投入が必要となります。
アルミ鋳物 課題解決センターでは、熱処理設備を自社にて保有し、製品形状毎の熱処理設備への投入方向をデータ化しています。これまでのデータに基づき、最適な投入方法を決定することで歪みをおさえた高品質な鋳物の提供を行っています。