アルミ鋳物課題解決センターを運営するマルサン木型製作所について、大手自動車メーカーの設計部長よりお言葉を頂戴しましたので、インタビュー記事として紹介させて頂きます!
Q.マルサン木型製作所に声をかけた理由を教えてください。
自動車の新製品開発プロジェクトにおいて、開発に遅れが生じていました。
開発が遅れたことにより、各部品メーカーへの依頼がおくれ、短納期要望を伝えることになりました。
しかし、従来のアルミ鋳物サプライヤーの場合、納期要望に応えることができず、 短納期対応が可能という話を聞き、マルサン木型様にお声かけしました。
Q.新サプライヤー採用への不安はありませんでしたか?
初めての依頼であり、品質面で当初は不安がありました。 「短納期対応が可能」という点は魅力でしたが、前提として、 従来サプライヤー同等の「高品質なアルミ鋳物」 が求められためです。
開発リードタイムに余裕がなかったため、すぐにCADデータを送り、 品質確認のためサンプル製作を依頼しました。 すぐにサンプルを製作頂き、当社に持ち込み頂きましたが、 一目みた瞬間に複数名のプロジェクトメンバーの表情が変わりました。
サンプルを確認したところ、砂型鋳造では見たことのない鋳肌の美しさだったからです。 その場で、「本当に砂型ですか?ダイカストじゃないですか?」といった言葉が飛び出すほどでした。 他の自動車メーカーがマルサン木型を採用する理由が分かった瞬間でした。
Q.その後の、マルサン木型採用の流れを教えてください。
納期・品質面で文句なしということで、新製品用の試作品の発注を行いました。
その後、品質面を評価させて頂き、各製品の依頼をさせて頂く流れとなりました。
Q.他にどんな製品でマルサン木型製作所を採用いただきましたか?
肉厚1.5mmの薄肉鋳造品である、オイルセパレータでマルサン木型を採用しました。
従来はプレス・溶接加工で行っていた製品ですが、ロット数を考慮し砂型鋳物で対応できないかと、お声かけしました。
しかし、1.5mmの薄肉を砂型で実現したことはなかったので、 「まあ、一回依頼してみるか」といった気持ちでした。
サンプル作成を依頼したところ、 薄肉1.5mmでかつ反りのないオイルセパレータができていました。
これは本当に驚きで 設計部や試作部のメンバーが「ちょっと社内で見せて回る!」と駆け回ったほどでした。 削りだしより早くて高品質な鋳物を作れるマルサン木型製作所様が、再評価された瞬間でした。 その後も、 「緊急対応ならマルサン」 「高難度な鋳物ならマルサン」 ということで、多くの部品で採用させて頂いております。
Q.最後に一言お願いいたします。
困ったときに頼りになるアルミ鋳物メーカーとして、唯一無二の存在であるかと思います。 部品設計時の提案も含めて、非常に助かっています。 これからも引き続き、よろしくお願いいたします。