課題内容 | 軽量化と機械的性質の最適化 |
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効果 | 薄肉の実現、機械的性質向上 |
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Before (改善前)
自動車のエンジン回りの部品において軽量化要望がございました。肉厚3.0mmの箇所を2.5mmにすることで軽量化を図ることになりましたが、肉厚を薄くした分、製品の強度が低下してしまう点がネックとなっていました。強度低下を防ぐため、材料の機械的性質(引張強度、伸び、硬度)を高める必要がありました。
具体的な要求仕様は、硬度:HRB40~50、引張強さ:180MPa以上であり、お客様のご要望の材質であるAC4B材の通常JIS規格ではクリアができないため、熱処理による機械的性質の最適化が必要でした。
V
After(改善後)
上記材料スペックを満足するために、鋳造後の熱処理条件を見直しました。
鋳造したままの材料を「F材」と呼び、F材を熱処理した材料を「熱処理材」と呼び、熱処理条件によりT4材、T5材、T6材などがあります。一般的に材料強度はF材が一番低く、次いで T4、T5、T6の順に高くなります。今回、熱処理後の硬度が高い「T6」処理の条件の機械的性質から温度なの条件を見直し、機械的性質のスペックを満足させることができました。