クランクケース

製品名クランクケース 業界鉄道
寸法L620×W350×H350 材質AC4C-T6
精度寸法公差CT9、肉厚公差CT10 面粗度Rz100
納期4週間 ロット数35台
課題内容寸法精度の向上、鋳巣の低減
No.13 クランクケース写真

特徴

鉄道部品であるクランクケースを砂型鋳造で製作しました。クランクケースはクランクシャフトを収める箱状の部品です。当クランクケースのは別鋳造メーカーにて量産されているものでしたが、鋳巣が多く、寸法精度も悪いという点で問題があり、小ロットの砂型精密鋳造が可能である当社に御相談頂きました。
 
当社の量産型にシフトすることにより、細かな寸法や抜き勾配、型割等を既存の木型に合わせて製作する必要があります。この既存の量産型は古く、型そのものや当時製作した型割情報・3Dデータなどが残っておらず、素材現物をお借りしての検証が必要でした。
まずは頂いた現物素材の寸法をすべて測定し、抜き勾配を確認することで現物の型割を検討するとともに、現物素材に限りなく近づけた素材モデルをCADで作成しました。
最終的に作成した3Dモデルをお客様へ送付し、さらに弊社内で素材図面もすることで形状に承認を頂きました。
素材図面には寸法だけではなく、方案のゲートや押湯、冷し金の設置位置なども記載し管理し、この素材図面を保証基準した木型を製作することで、現行の量産型と同じ寸法・型割・方案条件の素材を客先へ納めることができました。
 
アルミ鋳物 課題解決センターは、当事例のような図面がない場合に、リバースエンジニアリングにより製品製作が可能です。該当製品を製作した鋳造メーカーの倒産しており増産が難しい場合や海外メーカーから国内メーカーに量産を移管したい場合、当社にて対応が可能ですので、お気軽にお声かけください。