低圧鋳造 サスペンションメンバー
製品名 | サスペンションメンバー | 業界 | 自動車 |
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寸法 | 800×600×300 | 材質 | AC4CH-T6 |
精度 | ±0.8 | 面粗度 | - |
納期 | 5週間 | ロット数 | 4台 |
課題内容 | 砂型低圧鋳造による製作、安定生産 |
特徴
自動車部品サスぺンションメンバーの試作品を、低圧鋳造で製作しました。
依頼頂いた形状は800×600×300とアルミ鋳物としては大きなサイズ感となっており、 肉厚も3.0mmと薄肉なため、検討段階で鋳造欠陥と湯周り不良が懸念されておりました。 従来の重力鋳造での製作では安定して素材を生産することは困難と判断し、 低圧鋳造を選択して製作しました。
低圧鋳造は一般的に金型を使用しますが、弊社では砂型で低圧鋳造を実施しております。砂型で低圧鋳造を行うことで、重力鋳造のように必要な箇所に押湯を効かせて 指向性凝固を促すことができます。 (金型ではストーク内の溶湯が押湯の役割を兼ねているところがあるため、基本的に個別に押湯は設置しない)
加えて、溶湯を機械的にコントロールして充填できる低圧鋳造法により、砂型重力鋳造に比べてバラつきがなく注湯できることから、品質の安定化を図ることが出来ます。
今回の事例では、実際に試鋳を行う前に鋳造解析システムを駆使したシミュレーションを何度も実施しています。
最適な鋳造方案を確立した後に試鋳を行うことで、トライ回数の削減が可能となり、最終的にお客様の鋳巣規格への対応と短納期のご要望に応えることができました。
アルミ精密鋳造 試作センター.comは、今回のような大物・肉薄鋳物でも、鋳造欠陥の少ない素材を生産することができます。お気軽にご相談ください。