特徴

自動車に搭載する、モーターケースを製作しました。HV・EV車では、モータ出力の増加に伴い冷却性能の向上が求められており、エンジンのようにウォータージャケットを搭載し、冷却性を高めたモータケースが求められます。
当モーターケースは、円筒形状にウォータージャケットが入るため、内側と外側の肉厚を均一にすることが困難な製品です。
特に素材の歪みやウォータージャケットの砂芯のたわみなどの影響で加工後の内側と外側の肉厚にばらつきが生じるとこが懸念されます。

しかし、木型製造と鋳造を一貫して行っている当社では、鋳造による歪みなどの問題を考慮し木型の修正を行うことが可能であり、また鋳造解析や過去類似データを用いた設計技術、検査冶具の内製と熟練した作業者による歪み取りなどの強みにより、当モーターケースの製作を実現しました。
砂型での鋳造により、金型鋳造、ダイキャスト、ロストワックスと比較して大幅なコストダウンと製造リードタイムの短縮が可能となりました。

アルミ鋳物 課題解決センターは、当事例のように、複雑形状のアルミ加工品を、砂型を用いて製造することが可能です。木型設計技術と鋳造解析により、ダイキャスト・ロストワックスに近似した寸法公差、表面租度で複雑形状の鋳造を実現します。アルミ鋳造品において、コスト、納期でお悩みの皆様、お気軽に当社にお問合せください。