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自社開発のアルミ材質を提案、高靭性鋳物鋳造技術
培ってきたノウハウを生かして開発した、高靭性素材のご提案
アルミ鋳物 課題解決センターを運営するマルサン木型製作所は、培ってきたノウハウとアルミ二ウム合金に関する知見を活用し、高靭性に優れたアルミニウム合金を自社開発しております。
FCVやEVでは、長距離走行や効率的走行を目的として、軽量化が求められており、靭性を持ち軽量であるアルミ二ウムが採用されています。しかし、ルーフやサスタワーなど高靭性が求められる箇所においては、AC4CやAC4CHをはじめとした従来のアルミ二ウム合金では剛性・靭性が不十分であり、スチールが採用されることが一般的でした。
この靭性という課題を解決したのが、当社が開発した高靭性アルミ二ウム合金です。AC4CHの合金成分を改良した高靭性アルミ材料を使用し、熱処理条件を最適化することで、高靭性アルミ鋳物の鋳造が可能となります。
マルサン木型の開発した、高靭性アルミ二ウム合金の種類
強度・耐力 重視タイプ
伸び・靭性 重視タイプ
引張強さ(MPa) | 耐力(MPa) | 伸び(%) | |
---|---|---|---|
グレードA | 258 | 184 | 7 |
グレードB | 236 | 164 | 8 |
グレードC | 226 | 148 | 10 |
グレードD | 223 | 128 | 11.5 |
グレードE | 216 | 122 | 12.5 |
グレードH | 305 | 223 | 10 |
引張試験時の「応力-変位」線図
高靭性鋳物鋳造技術を活用し、皆様の”無理難題”に対応いたします
高靭性アルミ二ウム合金は、剛性・靭性に優れた材質ですが、材料だけでは皆様のご要望に合致した鋳物の提供はできません。私たちは、鋳造解析を駆使した鋳巣の少ない鋳物の製造が可能であり、また木型設計・製作から鋳造、熱処理、仕上げまでの社内一貫対応により、他社には真似できない短納期対応を実現しております。
また、大手自動車メーカーにて材料開発を担当した技術顧問が常駐し、高靭性アルミ二ウム合金を含めた最適な材質提案を行います。設計提案ができる鋳造メーカーは多くありますが、材料・材質提案と設計提案が可能な鋳物メーカーは少なく、当社は国内有数のメーカーであるといえます。
これらの強みを生かし、皆様の”無理難題”にお応えしてまいります。