-工具メーカー 従業員数:1000名-

「球状のジルコニアを使用していて、どういう工程で付着するかはわかりませんが、ジルコニアの表面にガラスが溶着する。
この溶着したガラスを除去したい。除去するために鋳物砂で使用している砂再生装置が使えるのではないか?」
と言う、ご質問と解釈します。

まず、弊社の鋳造工程と砂の再生についてご説明します。

アルミ鋳物を鋳造するために、砂(通常は珪砂で、ジルコン砂もあります)でできた鋳型を作ります。
砂だけでは固まりませんので、砂の表面に樹脂(弊社はフラン樹脂)と硬化剤をまぶします。
時間が経つと樹脂が硬化して砂粒どうしが接着します。
その後に溶けたアルミを流し込んで鋳造すると、一部の樹脂は燃えてガス化します。
大部分の樹脂はそのまま残ります。
樹脂が残ったまま砂を再利用するとガスが大量に発生してガス欠陥となります。

このため、砂の表面に残留している樹脂を砂再生装置で除去します。
砂の再生装置は、玄米の精米装置に似ていて、砂粒どうしをこすり合わせることで表面の樹脂を除去しています。

こすり合わせる時間が長いと、砂が割れて微粉が発生し回収率が悪くなります。
処理時間と微粉の発生量と樹脂の残り量がポイントとなります。

弊社で使用している再生装置は太洋マシナリーという会社の砂再生装置を使用しています。
ネットで鋳物、砂再生装置と検索すると設備メーカー各社のサイトに行けます。
ご相談は、鋳物砂の再生処理装置メーカー様への問い合わせがベストかと考えます。