-自動車部品メーカー 従業員数30000名:プライム市場上場-


S-S線図の件、ご回答します。 結論から言えば、S-S線図を狙って作ることは難しいです。 成分、熱処理条件を変えれば強度、伸びが変わって、S-S曲線も変化します。
成分と熱処理条件と強度、伸びの関係はある程度のデータがあります。

しかし、その時のS-S線図は測定していません。 成分、熱処理条件を変えて鋳物を作ってS-S線図を採ってデータを蓄積する必要があります。

AC4CHのMg量と熱処理条件を変更することで、材料の引張強さ、耐力、伸びが変わります。 この時にS-S曲線も変化します。

強度が高くなると伸びは低くなります。 更に鋳造欠陥があると線の途中で破断します。 また、組織の粗さによっても線図が変わるかもしれません。 ヤング率はMg量と熱処理条件を変えても大きくは変わりません。