-電子機器受託開発メーカー 従業員数:600名-


アルミ鋳物の場合、鋳物を耐圧容器の中に入れて、約500℃で約2000気圧の圧力をかけて、
鋳物の巣をつぶす処理としてHIP処理があります。
Hot Isostatic Press の略です。
アルミ以外の物でも温度を変えて処理できます。
主に航空機部品や自動車のレース用部品などで使われています。
部品が大きいと、処理コストが割高になります。

また、外部と連通した鋳巣をつぶすことはできません。
鋳物の表面にできる湯じわ、湯境はつぶせません。

一般的には不可性ガスを使って加圧しますが、昇温に時間がかかるため、
液体中で加圧する「L HIP」と言う方法もあります。

通常、鋳造後の鋳巣対策としては穴の中に樹脂を注入する、含浸処理があります。
これは鋳物の内部と外部を結ぶ穴、通路を塞ぐことでリーク、圧漏れを止めるものです。

その他に、溶接やパテ盛りで穴を補修する場合もあります。