-ボイラーメーカー 従業員数:200名-


アルミの熱伝導は合金元素を含有しない純アルミが伝導率が最も高くなります。
強度向上、鋳造性の改善などで元素を添加すると熱伝導率は低下します。
特にアルミ素地中の固溶元素が増えると熱や電気伝導率は低くなります。

従って、熱処理で言うと、過飽和固溶体を作るT4処理の状態が最も熱伝導が悪くなります。
逆に、焼鈍材(O材)は熱伝導が最もよくなります。

アルミ鋳物は鋳造性の改善のためにSiを多く含みます。
この結果、熱伝導率は悪くなります。
ダイカストは凝固速度が速いため、鋳物に比べると固溶量が多くなります。
この結果、熱伝導率は低くなります。