-自動車部品メーカー  従業員:100名-

展伸材の6061-T6材を使って、鋳物のAC4CH-T6材の疲労強度の限界値とすることは、無理があると思います。
6061合金と鋳物用のAC4CH合金では金属組織が異なります。
 
AC4CH材はSi含有量が高いため、6061材と破壊靭性値が異なります。
この結果、疲れ強さに差がでます。
AC4CH材の疲労強度の限界値(目標値)を求めるのであれば、JIS舟金型を用いる方がよいと思います。
JIS舟金型試験片であれば鋳造欠陥は問題ないと思います。
 
疲れ強さは、鋳造欠陥以外に成分、熱処理条件、凝固速度(DAS)の影響を受けます。
これらと疲れ強さの関係を調査されると良いと思います。