なぜこのような結果になったのか推測すると、
1.原材料となる地金の品質(成分)が悪い。
2.地金は問題ないが、溶解している炉がAC7A以外の合金も溶解している。

 

一般的な鋳物合金はAlとSi、Cuが主体です。
AC2B,AC4Bなどの合金を溶かした後に、十分に残り湯を掻き出さずにAC7Aを溶解するとSi、Cu、Feが混入します。

 

まず、成分分析の値が正しいとして、
この成分ではJIS規格に対してNGとなります。

 

また、Cu、Feが多いため耐食性が悪くなります。
Si、Cu、Feが多いために伸びが小さくなります。
AC7Aは本来、伸びが高いのが特長の合金です。

従って、残念ながらこの製品は出荷しない方がよいと考えます。