DASと機械的性質の関係は、T6材とF材は同様で、DASが小さい(凝固速度が速い)ほど機械的性質は大きくなります。また、T6処理によりアルミデンドライト(樹枝状晶)の形状が変わることはありません。したがって、T6処理によりDASの値が変わることはありません。
F材とT6材の組織的な違いの一つに、共晶Si形状の変化があります。Al-Si合金を溶体化処理すると小さなSiが固溶し、Siの角が丸くなります。SiとSiの間隔も大きくなるため、伸びが若干向上します。
※DASについては、下記からをご覧ください。
https://marusank.jp/glossary/%ef%bd%84%ef%bd%81%ef%bd%93/