一般的な鋳物用合金であるAC2BやAC4Bと比べると、AC7Aはメッキ性が劣るようです。
・メッキは、母材金属が溶け出してイオン化し、その表面でメッキ液中のイオンが析出することで成膜されます。
以下は推測ですが、
・AC2BやAC4BはCuを含有しており、Cu化合物とAl母材との腐食電位差によりAlが溶け出しやすく、メッキ性が良いと考えられます。
・一方、AC7AはAlとMgの合金であり、電位差が小さいためAlが溶け出しにくく、メッキ性が劣ると推測されます。
・また、Si含有量が多い合金(AC8A、AC9B)についても、メッキ性はあまり良くないようです。