アルミ鋳物の鋳造方法には、ダイカスト、重力鋳造、低圧鋳造などがあります。いずれの方法も「溶湯を型に注ぎ、冷却・凝固させる」という基本工程は共通しており、そのため発生する欠陥の種類にも共通点が多く見られます。
全ての鋳造法で発生し得る代表的な欠陥
・ノロ噛み、異物混入:溶湯中の酸化物などが原因
・ピンホール:溶解時の水素ガス吸収が原因
※ダイカストは高圧充填のため、水素起因のピンホールは発生しません
・湯回り不良、湯じわ、湯境:溶湯の流動に起因
・引け巣:アルミの凝固収縮によるもの
一方、鋳造方法によって発生しやすい欠陥があります。
ダイカストで多い欠陥
・焼付き、カジリ
・チル層の破断
・ブリスター
砂型鋳造で多い欠陥
・バインダー燃焼ガスによるガス欠陥
・鋳肌荒れ
以上のように、鋳造法により欠陥発生の傾向には違いがありますが、基本的な欠陥機構は共通です。詳細資料は弊社HP「技術情報・技術コラム」を参照ください。
・「ダイカストと砂型鋳造で発生しやすい鋳造欠陥の比較」については下記をクリックしてください
https://marusank.jp/techinfo/column24/














