扱っておりますアルミ鋳物用合金は問題なく鋳造しております。
アルミ鋳物用合金は一般的にAlとSiの合金となっております。アルミ鋳物の代表的な鋳造欠陥である湯回り不良と引け巣は、それぞれ、材料の湯流れ性と凝固形態に起因しております。湯流れ性はSi含有量が多いほど優れます。一方、引け性はSi含有量が多いほど集中した引け巣が発生します。
例えばAC4A、AC4CなどはともにSi含有量は高すぎず、低すぎずという合金です。両方ともに鋳造性は良い合金です。
弊社ではこれ以外に、AC2A、AC2B、AC4B、高Si含有合金など鋳造しております。合金によっては鋳造欠陥が出やすいものもありますが、方案設計段階で湯流れ、凝固解析を実施し、トライ鋳造による確認を実施しております。これにより種々の材料のご対応をさせて頂いております。