アルミ鋳物で内部漏れが発生する場合、ほとんどは初期不良です。2年以上経過してから漏れ始めるケースは多くありません。初期不良で多いのは、湯境や鋳巣が原因となる漏れです。ただし、これらの欠陥が時間経過によって大きくなるとは考えにくいです。
 
長期使用後の漏れについては、締結部の問題が疑わしいです。締結ボルトの緩み、締結面の腐食などは、時間の経過により漏れとして現れます。
 
まずは、漏れ位置の特定が必要です。外部から石鹸水を吹き付ければ漏れ箇所は確認できます。漏れ位置が特定できれば、その部位を割断して内部の鋳巣を調べます。割断は方法を誤ると鋳巣が消えてしまうので注意が必要です。
 
締結部からの漏れであれば、ボルトの増し締めを行った上で再確認します。改善しない場合は分解し、締結面の腐食状況を調べる必要があります。
 
以上が考えられる内容ですが、メール文面だけでは状況判断に限界があります。可能であれば、漏れ位置や使用条件など詳細情報を確認したいところです。アルミ鋳物で内部漏れが発生する場合、ほとんどは初期不良です。2年以上経過してから漏れ始めるケースは多くありません。