RT(透過X線検査)は、一般的なレントゲン撮影と同じ原理の非破壊検査です。X線を被検査物に照射し、透過度の違いを濃淡として画像化することで、内部欠陥の有無を確認します。肉厚の薄い部位や鋳巣などはX線の透過量が変化するため、画像上では濃淡の差として現れます。
CT(Computed Tomography)も、基本原理はRTと同じX線透過検査です。ただし、X線を多方向から照射し、そのデータを解析することで、断面画像(2D)や立体画像(3D)として内部構造を可視化できる点が大きな違いです。
RTは一方向からの透過画像であるため、欠陥の存在は確認できても、奥行き方向の正確な位置や形状までは把握できません。
一方CTでは、欠陥の位置関係や形状を空間的に把握でき、内部構造を立体的に確認することが可能です。また、CTデータからRTと同様の透過画像を生成することもできます。
近年では、得られる情報量が多く応用範囲が広いことから、RTよりもCTを採用するケースが増えています。ただし、対象物のサイズや形状、必要な検査精度、コストなどを考慮し、適切に使い分けることが重要です。検査対象や要求仕様が明確であれば、最適な検査方法についてもご提案可能です。お気軽にご相談ください。
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