自硬性鋳型
自硬性鋳型とは、常温で放置させることで砂を硬化させ、鋳型を作る方法です。砂型鋳造に使用する砂型の一種となります。代表的なものに、フラン自硬性鋳型があります。これは、有機系のフラン樹脂と硬化剤を脱水縮合して砂を固める方法です。他に、無機系の有機エステル自硬性鋳型があり、水ガラスと有機エステルを用いて硬化させます。自硬性鋳型には、①寸法精度の優れた砂型ができる、②鋳肌がきれいである、③砂のリサイクルが可能、というメリットがあります。一方で、①硬化速度が気温や湿度の影響を受けやすく管理が難しい、②薄肉鋳造品を成型する際、割れや亀裂が発生しやすい、といったデメリットがあります。