アルマイト処理

アルマイト処理は、正式には陽極酸化処理と言います。シュウ酸などの溶液中でアルミニウムを陽極にして電気分解
することで、アルミの表面に酸化皮膜を作る処理です。これにより、耐摩耗性と耐食性が向上します。
なお、耐食性確保にはアルマイト後に封孔処理が必要になります。

 

純アルミにアルマイト処理を施すと無色透明で平滑な皮膜が形成されますが、AC4C、AC4BなどのAl-Si合金の場合、
皮膜の色は黒褐色となり、面粗度が粗くなってしまいます。

 

皮膜の厚さは通常はt10μm程度(必要により異なる)ですが、アルマイト処理後は膜厚の約半分程度の寸法
成長がおきます。例えば、穴加工後膜厚10μmの処理をすると穴の内径(半径)が5μm程度小さくなります。

 

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