ガス欠陥、ガス巣

ガス欠陥は、鋳型内の空気や溶湯中の水素ガス、鋳型のバインダーが燃焼したことで発生するガスなどが鋳物中に取り込まれて
発生する鋳造欠陥のことです。

 

溶湯が鋳型の中を流れていく時に型内の空気を巻込むと比較的大きな(数mm程度の)球状の欠陥となります。これを
ブローホールと呼んでいます。

 

溶湯の脱ガスが不十分で溶湯中の水素ガス含有量が多い場合は、細かな(1mm以下の)球状の欠陥がほぼ
全体に発生します。これはピンホールと呼ばれます。

 

鋳型のバインダーが燃焼したガス欠陥は製品形状などにより発生部位や大きさが異なります。一般的に、外型と中子で
囲まれた部位や鋳肌表面に発生しやすいです。