鋳鉄

鋳鉄は、鉄(Fe)と炭素(C)とケイ素(Si)を主生物とした合金で、炭素量が2.1~6.67%程度含まれています。鋳鉄は炭素の状態によって、3つのタイプに分けられ、①ねずみ鋳鉄、②白鋳鉄、③まだら鋳鉄があります。

①ねずみ鋳鉄:炭素量が多く、グラファイトが晶出しています。また黒鉛が黒色をしているため、断面の色からねずみ鋳鉄と言われています。主に、工作機械用ヘッドやテーブル、ディーゼルエンジン用シリンダーライナーなどに使用されます。

②白鋳鉄:鉄の炭化物であるセメンタイトが晶出しては断面が白銀色をしています。特にケイ素が少ないと凝固時に炭素が黒鉛結晶とならずにセメンタイトという化合物となります。セメンタイトはかたいので耐摩耗性部品に使用されます。

③まだら鋳造:①②が混合している鋳造のことで、破断面は黒白の斑点状が特徴です。