改良処理

改良処理とは、Si量が12%以下のAl-Si系合金鋳物(AC2B、AC4Bなど)において、溶湯にNa(ナトリウム)やSr(ストロンチウム)を
添加して共晶Siを微細化する処理のことを指します。

 

この改良処理により共晶Siを微細化することで、材料の伸び、靱性が向上します。また、Naで改良処理することで引け巣が細かくなるという効果もあります。

 

ただ、Naは添加後に長時間放置すると酸化により減少します。これをフェーディングと呼びますが、
一方でSrはフェーディングしにくい性質を持っています。