消失模型鋳造法
消失模型鋳造法とは、製品と同形状の模型を発砲スチロールで作り、模型を砂の中に入れ注湯することで模型を燃焼させ、生じた空間に溶湯が満ちることで鋳造する方法です。消失模型鋳造の最大のメリットは、製品と同形状の模型を使用するため中子が不要となり、複雑形状や中空製品を一体で作ることができる点です。他に、①設計変更が生じた際、発砲スチロールであることから用意に修正ができる、②発砲スチロールが消失するため抜け勾配を考慮することがない、③分割面が不要であり鋳バリの発生を回避できる、というメリットが挙げられます。一方で、①模型の強度が弱いことから、砂の重みで欠けや変形が起こる可能性がある、②発砲スチロールを消失させる際に燃焼ガスが発生しブローホール発生リスクが高まる、というデメリットもあります。