ガス硬化性鋳型
ガス硬化性鋳型とは、けい砂と粘結材を混ぜ造形した後に、反応性の気体を注入して通気させることにより、化学反応で粘結材を硬化して鋳型を作る方法です。砂型鋳造に使用する砂型の1種です。代表的な炭酸ガス法では、水ガラスを混ぜたけい砂に炭酸ガスを注入し硬化させます。ガス硬化性鋳型は、①鋳型の強度が高い、②寸法精度が高いというメリットがあります。一方で、①鋳型の吸湿性が高いため、時間がたつと強度が落ちる、②水ガラス、炭酸ガスをまぜて硬化させるため、砂の再利用が難しい、ことが挙げられます。
また、ガス硬化性鋳型には炭酸ガス法の他、添加剤にフェノール樹脂やイソシアネート樹脂、アミンガスを用いるコールドボックス法もあります。